アライドコーヒーロースターズ独自の取り組みって?
実はアライドコーヒーロースターズ株式会社(以下、アライドコーヒー)では独自のサステナブルな仕組みを現在開発中!通常、豆を焼く焙煎工程では多くの廃棄物やCO2を排出してしまうんだけど、この焙煎工程にサステナブルな考え方を取り入れ、構造から新たに作ったシステム「グリーン焙煎」の稼働に向けて動いているんだホー。ここではこのグリーン焙煎についてわかりやすく解説するッホゥ!
コーヒーの製造工程で発生する課題
サステナブルを考える視点でコーヒーの製造過程をみたとき、課題としてあがるのが熱源となる燃料や排出されるCO2、最終的にできてしまう廃棄物の量。コーヒーは焙煎した豆を挽き、その後、飲料として抽出することで飲み物のコーヒーになるわけだけど、この抽出し終わったコーヒーかすが大量にそのまま廃棄物となってしまっていることが1つの大きな課題だったんだホー。このコーヒーかすを有効利用したいという考えが発端となり、コーヒーを焙煎するために必要なエネルギー(熱源)を、コーヒーかすを再利用して作るバイオコークスから得るシステムの開発が始まったんだホー!
開発したバイオコークスの反響
サステナブルな取り組みに賛同してくれる取引先の協力もあり、コーヒーかすを原料としたバイオコークス作りは成功。実際に環境に関する事業者が集まる展示会では多くの反響があったんだホ〜!でも実際にバイオコークスを使ったコーヒー豆の生産コストを考えた時、お客様の要求を満たす製品を作ることが難しかったんだホゥ…。
確立した現在のカタチ
お客様が求める量と価格に答えるにはバイオコークスではどうしても難しい。でも展示会での反響をみてサステナブルな焙煎システムの潜在需要を確信したアライドコーヒーはバイオコークスよりも扱いやすい1/10サイズの「コーヒーペレット」の開発、併せて「コーヒーペレット専用の焙煎機」を作ることを決心し、製造へと舵を切ったんだホー!
▲バイオコークスに比べてサイズが1/10ほどのコーヒーペレット
▲グリーン焙煎専用の焙煎機(試験機)
「グリーン焙煎」何がサステナブル?
グリーン焙煎のサステナブルなポイントを簡単にまとめてみたホ。このサイクルを左下から順に解説するホ〜。
まず飲料工場から出てきたコーヒー抽出後のコーヒーかす(コーヒーグラウンズ)を、燃料として再利用するために自社と協力会社とで共同開発した乾燥機を使って乾燥させるんだホ〜。この乾燥工程にも燃料としてコーヒーグラウンズを使用することで必要なエネルギーをまかない、省エネに乾燥させているんだホ。
次に真ん中のコーヒーペレットの製造。特許も申請中の自社と協力会社とで共同開発したペレット製造機で時間と圧力をかけてペレットをつくるんだホ〜。コーヒーグラウンズを材料にしたペレットは焙煎時に「半炭化※」しているから、燃料としてもエネルギー効率が優秀で、少量で高温を生むことができる優秀な「次世代ペレット」と言われているんだホ!
最後にメインであるグリーン焙煎。多くが天然ガスを使った焙煎を行う中、コーヒーペレットを熱源とすることで、省エネで、最終的にコーヒーペレットになる新しいコーヒー豆の焙煎もできるんだホ!こうしてまた次のサイクルへと循環していくんだホ〜!
現行のシステムに比べて算出されたサイクル内でのCO2削減率は50%以上!全体を通してみてもサステナブルな製造工程であることがわかるんだホ〜!
- ※燃料の一部が炭化していることを「半炭化」という。これにより燃料としてのエネルギー密度が向上し、着火性や燃焼効率が向上するほか、水分や揮発成分が減少していることにより、発熱量が高く、安定した燃焼も可能になる。煙やタールの発生も減少し、環境負荷も低減できると言われている。
サステナビリティ推進室 石崎 昇さんが思い描く
グリーン焙煎のゴールとは?
コーヒーというのは焼かないと飲用に適した状態になりません。ということはコーヒーを飲むためにコーヒー豆を焙煎し、産業廃棄物が出て、CO2が排出されてしまう、というのは必要悪であるわけです。しかしそれではこのサステナブルが叫ばれる時代にはそぐわない。
グリーン焙煎についてもご紹介しましたが、私共が思い描くこのシステムの究極のカタチは、飲料工場(抽出工場)さん自身に我々が開発した乾燥機を置いていただいて、抽出後に乾燥させたコーヒーかすを私たちが次回の商品納品時の返送便を使って持ち帰るという好循環のサイクルです。究極の理想像を最初に定義しておいて、そこに向かって一歩ずつ進んでいく必要があると考えています。
今使っている埋め立て地が、2040年代にはもうなくなると言われています。埋め立て地がなくなった際には廃棄物を資源化するという仕事を、どこかで誰かが検討しないといけないステージがあるかもしれません。私たちが取り組み始めたコーヒーかすを有効利用する仕組みがそれまでに上手く稼働するようになっていれば、そんな時代の仕事を失った人たちを救うかもしれないし、私たちにとっても大きなビジネスになるかもしれない。
そのための第一歩が我々のグリーン焙煎だと思って、真摯に取り組んで行こうと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?深刻化する環境問題に対し何も対策をしないでいると普段口にしているコーヒーも高級品となって、簡単には飲むことができない未来がくるかもしれません。そんな未来を招かないためにアライドコーヒーロースターズは新たなサステナブルな取り組みに挑戦中です。
まずは2025年中に120キロの量に対応できるグリーン焙煎の専用機が本格稼働するとのこと。前向きにサステナブルに取り組むアライドコーヒーロースターズの今後の動きに注目です。
\環境問題解決に貢献する企業は他にも!/
3/3ページ