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環境にやさしい大掃除のコツ | 地球にやさしい暮らしのアイデア帖

環境にやさしい大掃除のコツ

それでは、環境にやさしい大掃除の進め方をばさきまりこさんに教えていただきます。今回はばさきさんのご自宅にお邪魔し、実際のお掃除道具を見せていただきながらコツを4つ伝授していただきました!

ばさきまりこさんのご紹介

 

カンキョーダイナリーのアンバサダーのばさきまりこさん

ばさきまりこさん

東京都在住。夫、小学生の娘さん、うさぎと暮らす。一週間で燃えるゴミ5リットル1袋で暮らし、電子レンジ・炊飯器・掃除機なしで生活するなどシンプル&エコライフを追求。

小学生の頃に見た環境問題のTV番組に衝撃を受け、環境問題に関心を持つ。出産をきっかけに、子どもたちに安全な未来を残したい、という想いを持ち「お片づけとエコ」をテーマに活動を開始。2018年、整理収納アドバイザーとして「ひなたぼっこの椅子」開業。コンポストの講座や地球環境の講座、イベントにゴミステーションを出展するなど積極的に活動している。

 

ばさきまりこさんのinstagramはこちら

1.整理整頓し、汚れを拭き取ろう

環境にやさしい大掃除のコツ_整理整頓

 

汚れは溜めれば溜めるほど落としづらくなり、汚れが落としづらいと大量の洗剤が必要になってしまいます。本格的な大掃除を始める前に、出来るだけ汚れを取っておくようにしましょう。うまく行けばお湯や水だけで落とせる汚れかもしれませんし、汚れを落としておくことで洗剤を使う量も減らせます。
本来はこまめにお部屋を整理整頓して汚れをためない、ということが大切です。来年は出来るだけこまめにお掃除できる仕組みが作れないか、考えてみてくださいね。

2.ナチュラル洗剤をうまく使って、合成洗剤の使用量を減らそう

環境にやさしい大掃除のコツ_ナチュラル洗剤

 

合成洗剤はあまり環境にはよくないと言われても、全く使わずに頑固な汚れを落とすことは難しいもの。「ナチュラルクリーニング」といって重曹やクエン酸、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)などを使う方法もありますが、使いこなすには知識と経験がないと初心者にはややハードルが高いですよね。
手軽に取り入れるためには、ナチュラル洗剤と合成洗剤、どちらも使ってみましょう。合成洗剤を補助的に使いながらうまく組み合わせて活用してみてくださいね。

ナチュラル洗剤にチャレンジしたい場合は、下記の表を参考にしてみてください。

 

地球にやさしい洗剤

名称 成分 効果
クエン酸 酸性 水垢や石鹸カス、トイレの尿石などアルカリ性の汚れを中和して落とす。
重曹 弱アルカリ性 研磨作用と消臭効果があるので、キッチンの油汚れや焦げ、リビングやお風呂の皮脂汚れを落とす。
セスキ炭酸ソーダ アルカリ性 重曹では落としきれないような汚れを落とせる。水に溶けやすいので、スプレータイプの洗剤も作れる。
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤) 強アルカリ性 漂白力があり、除菌・除臭効果がある。発泡力を生かし、汚れを落とす。

 

※お掃除するものの素材によっては適さず、変色を起こす場合があります。見えづらい場所で試してみるなど、事前に確認するようにしてください。

※洗剤の注意書きをよく確認し、混ぜないよう表記がある洗剤についてはメーカーの表記に従うようご注意ください。

 

\環境にやさしい粉石けん/

 

3.天然素材のお掃除グッズや、環境に配慮した洗剤を使おう

  • 環境にやさしい大掃除のコツ_天然素材1
  • 環境にやさしい大掃除のコツ_天然素材2
  • 環境にやさしい大掃除のコツ_天然素材のブラシを説明するばさきまりこさん

パキン材のブラシについて説明するばさきさん

 

出来るだけ天然素材のお掃除グッズを利用して、お掃除の中でも脱プラしましょう。写真に写っているものはジュート(麻)で出来たスポンジと、手作りのへちまスポンジ。シュロのほうきや天然羊毛のダスター、パキン材(麻の繊維)のブラシも愛用しています。

 

私は洗剤も天然素材のお掃除グッズも、生い立ちや製造の背景を調べて、環境に配慮されている商品であることを確認してから購入するようにしています。生分解されると書いてあるけどデータはあるのか?動物実験を行わずに製造されているものか?などがチェックするポイントです。環境に配慮した製品が購入できる量販店なども増えてきています。みなさんもぜひ、どのような商品なのか知った上で、ご自身のお掃除方法に合うものを選んでみてくださいね。

 

\天然素材でできたお掃除グッズ/

 

4.「ゆったり待つ」を心がけよう

環境にやさしい大掃除のコツ_ゆったり待つ

 

日常生活を送っているとつい時短・タイパ(タイムパフォーマンス)を意識しがちですが、そこはぐっとこらえて「ゆったり待つ」を心がけてみましょう。汚れが落ちにくい印象があるナチュラルクリーニングでも、1晩漬けおきすることで汚れが落ちることがあります

 

大掃除はそもそも平安時代の「すす払い」という神事が起源になっているそうです。大掃除は歳神様をお迎えする準備だと前向きに捉えて、ゆったり楽しみながら進められると良いですね。


 

【次ページ】お掃除する場所別 大掃除のコツ

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