答え
正解は...
B:海です!
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解説
プラスチックが巻き起こす問題
プラスチック製ストローは、海洋プラスチックごみの原因になることから、近年問題視されています
プラスチック製ストローは細くて小さいためリサイクルが難しく、使い終わったら燃えるごみとして処分されます。
テイクアウトの際に使われることが多いためポイ捨てされやすく、たとえ適切に分別して捨てたとしても、ゴミの回収の際に取り残されやすいことも問題です。
ポイ捨てされたストローや回収されなかったストローは、風に飛ばされ雨水に流され、長い時間をかけて排水溝を通り、海に辿り着きます。
私たち人間の経済活動の発展に伴って、大量のプラスチックが生産され続けた結果、年間800万トンものプラスチックごみが海洋に流出していると言われているのをご存知ですか?この「プラスチックごみ問題」が、海洋生物にとって深刻な脅威となっており、近年、世界的に大きな問題として取り上げられています。海洋に捨てられたプラスチックは、紫外線や波の力で細かく分解され、半永久的に海に漂い続けます。マイクロプラスチックと呼ばれる、0.5mm以下の小さなプラスチックの欠片は、誤食する魚介類を介して、私たちの食物連鎖に入ってしまうことがあります。このため、プラスチックごみが海洋に流れ込むことは、私たち人間の健康や生態系にとっても、深刻な問題となっています。
2016年の世界経済フォーラムの報告書※によると、2050年までに、海洋に流出するプラスチックの総量が、魚の総重量を超えると予測されていますが、プラスチックごみが海洋環境に与える影響だけでなく、プラスチック製品の生産や廃棄に伴うCO2排出量も問題視されています。
※世界経済フォーラム(p7)
https://www3.weforum.org/docs/WEF_The_New_Plastics_Economy.pdf
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\海洋プラごみについてもっと知る/
代替ストローというチョイス
私たちがプラスチックごみを減らすアクションの最初の一歩として、従来のプラスチックストローの代替品を使うことがおすすめです。スターバックスやマクドナルドといった世界的に有名な企業も、プラスチックストローを廃止し、紙ストローに順次切り替えをしていく声明を発表しており、プラスチックストローという身近なものを廃止することで、私たち消費者の意識改革にも繋がることが期待されています。
プラスチックストローの代替品として、最も一般的に使われているのが紙ストロー。置き換えることでプラスチックの原料である石油の使用を抑えることもでき、自然資源の枯渇を抑制することにもつながります。一方で、長時間使用するとふやけてしまうという耐久性の問題や、繰り返し使うことができず、結局ゴミが増えてしまうという問題も。
\プラなし博士に聞いてみた!/
おすすめ!代替ストロー4選
企業も率先して、プラスチックストローを廃止する時代。ストローが必要なら、個人でも率先してプラスチックから代替していきたいですよね。ここでは、エコ・フレンドリーなストローをいくつかご紹介します。それぞれの特徴を知って、自分にあったストロー選びの参考にしてみてください!
・バンブーストロー
竹は成長が早く、生分解性があり、自然に再生するため、リサイクルや廃棄処分による環境汚染の防止に役立ちます。紙ストローと比較して口当たりが良く、飲みやすいと言われている他、竹自体に抗菌作用がある※ため、衛生的。繰り返し洗って使っても安心です。一方で、長時間直射日光にあてることで劣化が起こりやすくなったり、湿気や水分を吸いやすくカビが生えやすいため、保管の仕方に注意が必要です。
メリット
- 天然素材で、環境に配慮した持続可能な素材
- 口当たりが良く、飲みやすい
- 竹に抗菌作用があるため、衛生的
デメリット
- 直射日光や湿気への対策など、保管方法に注意
※竹の特徴
https://www.activate-jp.com/tokucho/koukin
・ステンレスストロー
ストレートタイプやカーブタイプ、飲み口の広いワイドタイプなど、商品によって色やデザインの違うものなど種類が豊富。用途や好みに合わせて選ぶことができます。素材特有の嫌な匂いがなく、とにかく丈夫で長持ちするのも嬉しいポイント。洗浄ブラシが付属している場合がほとんどですので、ストローと一緒に衛生的に持ち歩くことができます。一方、思わぬ怪我の恐れがあるため、小さいお子さんがいるご家庭では注意が必要です。
メリット
- 色やデザインなど、種類が豊富
- 嫌な匂いがなく、飲み口が良い
- 丈夫で長持ちする
デメリット
- 小さいお子さんが怪我をしないよう注意
・シリコンストロー
シリコンと呼ばれる合成樹脂を使用したストロー。柔軟性があり、小さいお子さんにも安心ですし、コンパクトに折り畳むことができるので、持ち運びにも便利。折れ曲がって壊れることもないため、長い間使うことができます。一方、匂いや汚れがつきやすいため、ドリンクの種類によっては注意が必要なことも。熱に弱いため、電子レンジでの使用は厳禁です。
メリット
- 柔らかくて、小さいお子さんにも安心
- コンパクトで持ち運びに便利
- 基本的に壊れることがなく、長い間使える
デメリット
- 匂いや汚れがつきやすい
・麦わらストロー
自然素材である麦の茎からできたストロー。紙のストローと違って、水に強いのが特徴。使用後は流水ですすぎ、しっかり乾燥させれば数回繰り返して使うことができます。普通のストローに比べて細いので少し強めに吸うのがコツ。カンキョーダイナリーを運営する大昭和紙工産業が活動を応援している、海洋保全団体「サンクチュアリエヌピーオー」でも取り扱っています。
メリット
- 自然に還るサステナブルな素材
- 紙に比べて水に強い
デメリット
- 細いので、吸うときに力がいる
- 乾燥が甘いと、カビの原因に
Akiyo Kamoさん「麦わらのストロー」
https://www.instagram.com/p/CP-9XE2nR-F
サンクチュアリエヌピーオー
https://www.sanctuarynpo.jp
使い捨て社会を見直す最初の一歩に
利便性を追い求め続けた結果、アメリカと並んで使い捨てプラスチック大国と呼ばれる日本。2022年4月、プラスチック資源循環促進法が施行されたのは記憶に新しいですが、事業者だけでなく、買い手となる私たち消費者も連携して、プラスチックの不必要な使用を避け、資源循環に向けた取り組みが求められています。プラスチックごみ全体からすると、ストローが占める割合は少ないかもしれませんが、使い捨て前提の社会を見つめ直すきっかけとして、プラスチックストローの代替という、ちょこっとできるエコな選択を意識してみてはいかがでしょうか?
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