ごみはどうやって処理されるの?
ごみを集める
可燃ごみピット投入口
武蔵野クリーンセンターには、毎日およそ80台分、100tのごみが集められます。ごみを集めるプラットホームは地下にあり、入り口には高速シートシャッターとエアカーテンがあるので、外に匂いを出さない仕組み作りがされています。
ヘルメットを被って、特別にプラットホームを見学
今回は、特別にプラットホーム内を見学させていただきましたが、ごみの匂いはほとんどしませんでした。まずは、可燃ごみの処理の仕方からご紹介。
5階建てのビルが入る大きさの可燃ごみピット
家庭や事業所から回収された可燃ごみは、収集車にてクリーンセンターの地下にあるプラットホームへ運ばれ、5階建てのビルが入る大きさの可燃ごみピットへ投入。ピットには、約6日分のごみが貯められるそうです。
ごみを混ぜる
クレーンでごみをかき混ぜる様子
ピットに溜めているごみは、大きな爪を持つごみクレーンバケットでゴミをつかんでは離すを繰り返し、偏りがないように混ぜていきます。思ったよりも高いところからごみを落とすので、ゴミの中身も意外と見えます。大人も思わず見入ってしまうおもしろさがあり、子供も楽しめること間違いなしです。
いよいよ焼却
焼却炉の様子
焼却炉は、ストーカという階段状の床になっていて、床が前後に動くことでゴミが押し出される仕組みとなっています。ゆっくり進みながら850°以上の高温で2〜3時間かけて完全燃焼させます。ゴミの水分をとる乾燥帯、ゴミを完全に燃焼させる燃焼帯、完全燃焼した灰を送り出す後燃焼帯という3つの燃焼段階を経て、排ガスと灰となります。排ガスと灰の行方は、次のページで詳しく紹介します。
不燃ごみと粗大ごみは?
粗大ごみの分解をしている様子
不燃ごみと粗大ごみは、不燃粗大ごみピットへ集めます。マットレスや家具などの大型のものは、作業員の方が手で分解してから、ピットへ運んでいました。
その後は、クレーンでごみをつかみ、コンベアに乗せ、低速の1次破砕機でゆっくり砕き、高速の2次破砕機でバラバラにしていきます。磁石で鉄やアルミなど資源になるものを選別し、残りの木屑や廃プラスチックを可燃ごみピットへ運んでいきます。
\笑いあり!涙あり!ごみ清掃員の物語/
「ゴミ清掃員の日常」ダイナリーBOOKS#10【次ページ】排ガスと灰の行方
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