大昭和環境チャンネルでは、環境や環境問題への理解を深めながら、カンキョーダイナリーを運営する、大昭和紙工産業の様々な取り組みをご紹介していきます!(※コンテンツの最後で全編を動画でご覧いただけます。)
サーマルリサイクル
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サーマルリサイクルって知ってますか?
ゴミを焼却処分する際に発生する熱を、エネルギーとして回収して利用することを指し、エネルギー回収や熱回収とも言われます。 サーマルリサイクルについて詳しく説明する前に、現在直面しているプラスチックゴミ問題について簡単に触れておきたいと思います。
プラスチックゴミ問題
腐敗も分解もしないプラスチックゴミは日々たまる一方です。 少し古い情報ですが、2015年時点で約54億トン。このままいくと2050年には約120億トンに達するとも言われています。 この蓄積されたゴミは世界中に満遍なくあるのではなく、その多くがフィリピンやバングラデシュなどの途上国で保管されているんです。 でも、実はこれは先進国がリサイクルを名目に、途上国へと輸出していることが原因だということをご存知でしょうか?
ところが、2017年に中国が廃プラスチックの輸入を禁止したことを皮切りに、ベトナム、タイ、マレーシアなどが相次いで禁止にしたため、先進国のプラスチックゴミは行き場を無くしています。 今後、自国内でのリサイクル実施が大きな課題となってきそうです。
日本でのプラスチックゴミのリサイクルの実態
日本ではプラスチックゴミはどのようにリサイクルされているのでしょうか? 世界各国のプラスチックゴミのリサイクル率が、インターネット上でも調べることができます。世界の平均が10%程度なところ、日本のリサイクル率が84%と、ズバ抜けて優秀なのをご存知ですか?
でも、実はこれは日本国内の見解で、他の国では否定的です。
その理由としては、84%のうち、約58%がサーマルリサイクルだからだと言われています。
サーマルリサイクルとは熱回収と先ほどお話しましたね。 日本の高性能な焼却施設でプラスチックゴミを焼却処分することで、熱エネルギーが発生します。ボイラーで蒸気を作り出し、タービンを回すことで発電する仕組みです。
プラスチックゴミを、電力へとリサイクルしているという考え方のもと、日本ではサーマルリサイクルも、リサイクルに含めて考えています。
しかし、結局のところ燃やすことで二酸化炭素の発生はもちろん、ダイオキシンや水銀などが発生することから、否定的な国が多くあるのが事実です。
日本でのプラスチックゴミのリサイクル率の内訳
次に、日本におけるプラスチックゴミのリサイクル率の内訳を見てみましょう。
先ほどの説明の通り、多くを占めるのがサーマルリサイクルで58%。
まだまだ、コスト面などから普及が難しいケミカルリサイクルが4%。
さらに、再利用リサイクルが23%と言われていますが、そのうち15%が海外への輸出だと言われています。
つまり、差し引くと、世界に認められるリサイクル率は12%にとどまり、世界平均のリサイクル率とほぼ同じになってしまいます。
大昭和紙工産業の取り組み
今後、日本はリサイクル率を上げるべく、技術開発やコスト削減など、加速度を上げた取り組みが必要になりそうです。 まずは、処理に課題が残るプラ製品を、リサイクル率の高い紙製品へ切り替えることで、ゴミ自体を減らす取り組みから始めてみてはいかがでしょうか?
大昭和紙工産業では、環境問題解決カンパニーとして地球環境に優しい、ご提案や商品開発、情報発信などを行ってまいりますのでご期待ください!
動画で全編をチェック!
以上、サーマルリサイクルを、大昭和紙工産業の取り組みを交えて解説しました。いかがでしたでしょうか?是非動画で詳しくチェックしてみてくださいね。
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