持続可能な開発のための教育(ESD)
こんな疑問を解決!
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持続可能な開発のための教育(ESD)とは?
この前参加した子ガメ観察会、海に向かっていく子ガメの姿に感動したし、保全団体の方の解説がとても勉強になったわ!
子どもたちにとっても、良い経験になったみたい。やっぱり、子どもに地球環境の問題を教えることは、持続可能な未来へのカギになりそう!って感じたわ。
ぼくも遠くから見て「子ガメさんがんばれ〜」って応援してたよ!
子どもと環境問題といえば、「環境・経済・社会の統合的な発展」を基本とした、「地球の持続可能性」を視野に入れた教育がESDって呼ばれてるの知ってる?
「Education for Sustainable Development|持続可能な開発のための教育」のことよね?
そうそう。実は、2002年のヨハネスブルク・サミット(持続可能な開発に関する世界首脳会議)で、日本が提案した考え方なんだ。
過度な経済成長を促す教育が行われる中で、気候変動のような地球環境の問題が引き起こされた反省から、地球の持続可能性を視野に入れた、新しい物事の捉え方ができる「価値志向|values-driven」の教育が世界で求められているんだよ。
実際に学習の場を作るときは、①多様性、②相互性、③有限性、④公平性、⑤連帯性、⑥責任性のESDの「6つの視点」を意識するのがポイント!
\大人も子どもも感動!/
SDGs教育とESDの関係
そういえば、SDGs教育とESDはどのように関係してるのかしら。
ESDは、SDGsの17の目標のうち、「4.すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯教育の機会を促進する」に位置付けられているよ。
でもその一方で、ESDはSDGsの全ての目標の実現に寄与するとも言われていて、相互に関わり合う関係にあることが分かるね!
ESDの例
まず、ESDは知識として教室で学ぶだけでなく、学校や地域、家庭で実践してみる「ホールスクール・アプローチ」というのが重要なポイント。
過去に「ユネスコ/日本ESD賞」の選考に参加した学校では、学校菜園の無農薬野菜を給食で提供したり、幼稚園で使うおもちゃをプラスチック製から木製に置き換えたりする例があるよ。
課題と解決策を考えるだけじゃなくて、実際に行動に移しているのね!
遠足や修学旅行で自然を観察する機会を作る学校も増えているみたい!
学校だけじゃなくて、家庭でも自然環境を考えたり、エコを実践したりする機会を作れると、子どもたちの学びがより深まるね。我が家でもESDに取り組んでみよう!
\家庭で取り組むESD|親子で参加できる環境保全体験/
キーワードのまとめ
- ESDは「地球の持続可能性」を視野に入れた教育<
- SDGs教育とESDは相互に影響し合う関係
- 「ホールスクール・アプローチ」が実践のカギ
(参考1)山川出版社(2022)「エシカル白書 2022-2023」
(参考2)文部科学省ホームページ「持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)」
(参考3)文部科学省ホームページ「ユネスコ/日本ESD賞」
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