食品ロス(フードロス)
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食品ロスとフードロス
今日は職場のみんなと外食したんだけど、食べきれなかったから持って帰ってきたわ!フードロスが問題になっているって話題になったの。
世界では貧困や紛争により満足に食べれない人たちがたくさんいるんだ。その一方で飽食により、食べることができるのに廃棄されてしまう「食品ロス(フードロス)」が大量に発生していて、「食の不均衡」として世界的な環境問題のひとつになっているね。
日本などの先進国では、加工・流通・消費段階で食品ロス(フードロス)が出ることが多いんだ。外観品質基準という製品の見た目の基準が厳しく、基準を満たさない食品は加工や流通の段階で廃棄されてしまうことがあるってこと。
見た目だけで!もったいない!じゃあ、途上国では違う理由で捨てられているの?
途上国でも食料廃棄はあるけれど、収穫技術や保存・加工設備の不足による生産段階での食品ロス(フードロス)が多いと言われているんだよ。
なるほど。「食品ロス」と「フードロス」は何が違うの?
ほとんど同じ意味で使われていて、どちらも可食部(食べられる部分)の廃棄を表しているよ。ちなみに「食品廃棄物」と呼ぶ時には、可食部と不可食部のどちらも含まれているみたい。
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食品ロス(フードロス)と自然環境
食品ロス(フードロス)は、食品や資源がムダになるだけじゃなくて、自然環境にも悪影響を与えているの?
日本では、年間で約472万トン(令和4年度、農林水産省)の食品ロスが出ているよ。それを可燃ごみとして処分するために、運搬や焼却の際に二酸化炭素が排出され、さらに焼却後の灰の埋め立てで環境に負担がかかっているんだ。 食品は水分を多く含んでいるから、焼却するのに時間がかかって、その分二酸化炭素の排出が増えてしまうよ。詳しくは、ごみ清掃芸人マシンガンズ滝沢さんのインタビューをチェックして!
食品ロス(フードロス)を減らすために、どんな取り組みが行われているのかしら?
事業者から食べても安全な食品ロス(フードロス)を引き上げて通販アプリで販売する団体や、規格外野菜をクレヨンにしたアイデア商品など、様々な取り組みが行われているよ。
今日のママみたいに、お店で食べ残したものを持ち帰る「ドギーバッグ」は、一人一人が食品ロス(フードロス)を減らすためにできることのひとつだね!
食品ロス(フードロス)の削減は、SDGsの目標「12.つくる責任 つかう責任」のターゲット12.3でも課題になっていて、全員で取り組む必要があるよ。
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キーワードのまとめ
- 「食品ロス」も「フードロス」も可食部(食べられる部分)の廃棄を表している
- 先進国では加工・流通・消費段階で、途上国では生産段階での食品ロス(フードロス)が多い
- 食品ロスの運搬や焼却の際に二酸化炭素が排出され、さらに焼却後の灰の埋め立てで環境に負担がかかっている
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