カンキョーダイナリー(環境>)を運営する大昭和紙工産業株式会社が協賛している、環境保全団体「特定非営利活動法人サンクチュアリエヌピーオー」。 活動拠点である静岡県浜松市を訪ね、海の環境を守る3つのボランティア活動を体験してきました。
第一弾は、ワンコインで参加できる海洋ゴミ削減のボランティア活動「海洋ゴミゼロプロジェクト」編をお届けします! サンクチュアリエヌピーオーHPはこちら
手ぶらで気軽にボランティア
まずは、海岸から車で5分ほどの場所にある「サンクチュアリ ネイチャーセンター」に立ち寄り、参加の申し込みをします。 必要な道具はその場でレンタルできるので、手ぶらで参加できるのが嬉しいポイント。
拾うだけではキレイにならない⁉
車で海岸に移動。サンクチュアリさんの活動のおかげもあり、砂浜のゴミの量はそれほど多くありませんが、目に入った大きなゴミをトングで回収していきます。
一通り拾い終わってみると、一見キレイな海岸になったように見えますが...実は、環境問題の重要なキーワードの一つ、「マイクロプラスチック」が砂浜に潜んでいるんです!
真の「ごみゼロ」を目指す。
マイクロプラスチックとは、日光や波風に晒されることで劣化したプラスチックが、直径5ミリメートル以下まで細かくバラバラになったもの。海に漂う数はなんと5兆個とも言われています。
マイクロプラスチックは、それ自体に毒性はありませんが、有害物質を吸着しやすいという特徴があります。 有害物質を吸着したマイクロプラスチックは、小さな海洋生物の体内に入り込み、最終的に、それを食べる人間の体に影響を与える可能性があるのです。
▶「マイクロプラスチック」大昭和環境チャンネル #2はこちら
そんな小さなゴミを拾うために使うのが、スコップとふるい。海岸の砂をスコップですくい、ふるいにかけると、ゴミ拾いの時には見えなかった小さなゴミが現れます。一緒に集まった小石や木の枝を除き、ビンの中に集めると...
1か所でたった10分砂をふるいにかけただけで、こんなにたくさんのマイクロプラスチックが!その中身は、ストロー袋の破片やプラスチックの成形原料である「樹脂ペレット」、プラスチック製コンテナの欠片のようなものなど、私たちの生活にある「便利」の一部でした。
海岸から日常を見つめなおす
海のゴミを見るのは初めてではありませんし、海洋プラスチックをはじめとする環境問題については、ニュースや本などから知識を得てきました。
しかし、実際にゴミを意識して海岸に出ると、自分の生活にある便利さと引き換えに汚染されていく場所があるということを痛感します。
風で飛ばされたビニール袋を「しょうがない」と見過ごす日常から、ゴミとして半永久的に残るものを使わないサスティナブルな暮らしに。 環境に負荷をかけないために、できることから始めていきたいと思います。
以上、「#1 海洋ゴミゼロプロジェクト」編はいかがでしたか?
日常を見る新しい視点を得ることができる「海洋ゴミゼロプロジェクト」。子どもから学生、社会人まで、気軽に参加できるボランティア活動ですので、是非みなさんも参加してみて下さい。
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次回は「#2 砂浜回復活動」編<です。お楽しみに!
環境活動探訪記シリーズ