紙加工メーカー大昭和紙工産業が運営するカンキョーダイナリー(環境>)が、海洋ゴミの削減を一つの目標とし、国や世代を問わず活動に参加できるスポーツイベント「スポGOMIワールドカップ2023」の静岡ステージに参加いたしました。今回は、実際にイベントに参加して、体験したことや感じたことをお届けします。
スポGOMIワールドカップとは?
スポーツで街をキレイにする!
スポGOMIは、制限時間内にあらかじめ定められたエリア内でゴミを拾い、そのゴミの量と質でポイントを競い合うチームワークが勝利の決め手となる競技です。
企業や団体が取り組む従来型のゴミ拾いに「スポーツ」のエッセンスを加え、今までの社会奉仕活動を「競技」へと進化させた日本発祥の全く新しいスポーツ。この「スポーツ」と「社会奉仕活動」の融合により、同じ目標へ立ち向かいチームで力を合わせる達成感や爽快感。そして、勝負に負けたとしても悔しさや、次は絶対に勝ちたいという気持ちが芽生えます。このような、スポーツ特有の素晴らしい二次的効果が生まれ、競技者自身が持つゴミ拾いへの価値観を一新させます。つまり、スポーツには既存のネガティブな価値観をもプラスに転じる力があるのです!
ルール
複数人でチームを作り、指定されたエリアで制限時間内に拾ったゴミの量や種類に応じて与えられるポイントを競います。今回のワールドカップルールでは、チームは3人1組。制限時間は一時間です。拾ったゴミの種類によりポイントが異なり、最終的に分別したゴミの重さを計り、獲得したポイントで競い合います。
加点
勝敗は拾ったゴミのポイントで決まります。地域によってゴミの分別は違うので、それに則ってゴミの重さにポイントをかけて算出します。たとえば今回の静岡ステージでは、燃えるゴミは100グラムで10ポイント、燃えないゴミも同様で10ポイントといった具合です。資源となるペットボトルは100グラムで25ポイント、缶・ビンは12ポイント、そしてタバコの吸い殻は100グラムで300ポイントと高く設定しています。これは、子どもや高齢者の方でも優勝できるように公平を期すためです。そして、家具などの粗大ゴミは対象外となり、万が一拾ってしまうと100グラムでマイナス100ポイントのペナルティが課せられます。
参加資格
年齢や性別に関係なく、誰でも予選大会への出場が可能です。チームワーク、戦略・戦術次第で、誰でも“勝てる可能性がある”のが、このスポGOMIの魅力です。
※12才未満のメンバーが1名でも含まれる場合には、18才以上の方を1 名以上メンバーに含めること
※3人のうち2名は当該開催国の国籍を所持していること
スケジュール
各国の代表が出場するワールドカップは2023年11月に日本(東京都内)での開催が予定されています。この大会に向けて、日本では「スポGOMIワールドカップ2023大阪ステージ」を皮切りに、47都道府県で予選大会を実施。海外では世界6大州・約20カ国で予選大会を開催予定となっています。
運営会社
日本財団が企画・支援し、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが開催運営を行っています。一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブは、ゴミ拾いをスポーツと捉え、競い合い汗を流しながらゴミを拾うことで、健康な体づくりと、子どもから大人までゴミを捨てないリサイクル習慣を意識させ、きれいで暮らしやすい街づくりに貢献し、スポーツと環境の融合を実現。スポーツの新たな魅力を提案することで、日本スポーツ界の発展に寄与することを目的としています。
\ゴミ拾いを競技にした地球に最も優しいスポーツ|スポGOMIワールドカップ2023/
いざ!静岡ステージの開幕
カンキョーダイナリーA、B、Cの3チームを結成。
2023年7月17日の海の日に、スポGOMIワールドカップ2023静岡ステージが開催されました。
決戦の舞台となった静岡市常磐公園には、計23チーム69名が集結。
我が大昭和紙工産業株式会社からは、選りすぐられたゴミ拾いの猛者たちが9名集い、カンキョーダイナリーA、B、Cの3チームを結成し参戦しました。
まずは、写真中央でトングを持つ弊社、大昭和紙工産業の齊藤社長を中心に結成された、カンキョーダイナリーAチーム。試合開始前のインタビューでは「日本代表を目指して、ガチで勝ちにいきます!」と熱い意気込みを語ってくれました。
次にご紹介するのが、このスポGOMIワールドカップ静岡ステージ参戦をCSR活動の一環として、総務人事部の主力メンバーを中心に結成されたカンキョーダイナリーBチーム。環境意識と視座は高いが、平均年齢も一番高い…。どのような結果が出るのか注目のチーム編成です。
最後にカンキョーダイナリーCチーム。なにより若さが際立つ、フレッシュなチーム編成。会社の重鎮や先輩への忖度は一切不要。機動力とチームワークを駆使して、全力でトップを目指して欲しい!今回の大本命チームです。
開会式、試合直前の作戦会議は真剣そのもの。
いよいよスポGOMIワールドカップ2023静岡ステージの開幕。
大会当日は朝からカンカン照りの猛暑…。32度を超える超炎天下でのチャレンジになるため、まずは運営サイドから水分補給や体調管理の注意と大会説明の後、力強い選手宣誓!参加者69名「CHANGE FOR THE BLUE!」の掛け声のもとスポーツマンシップに乗っ取り正々堂々、ゴミを拾うことを誓い合いました。
緊張感ただよう競技開始直前。エリアのマップを見ながら、各チームで作戦会議中。静岡駅近くの常磐公園周辺は一見すると目立つゴミは無いため限られたゴミを効率よく拾うにはどうしたらいいか?また、拾ったあとで手際良く分別するためには誰がどの種類のゴミを拾うか?そして、カンキョーダイナリーA、B、Cチームがバッティングしないためのコース取りは?勝敗は事前準備に左右されると各チーム真剣です。
試合開始!街中のゴミを拾い尽くす。
「スタート!」
ついに始まりました。街中のゴミを拾い尽くす勢いで、各チームが常磐公園を出発します。カンキョーダイナリーA、B、Cチームは事前に決めた自分のエリアへ飛び出しました。 猛暑のため競技時間の短縮が試合開始前に発表。小さな子供から年配の方まで幅広く参加しているため、参加者の体調を考慮し運営サイドの配慮で短期決戦となりました。
Aチームは、トングでゴミを拾う人、燃えるゴミと燃えないゴミを回収する人、缶・ビン・ペットボトルとタバコの吸い殻を回収する人、仕事を分担して手際良く拾う作戦です。ポイントの高いタバコの吸い殻を中心に拾っていきます。一見するときれいに見えるのに、小さなポリ袋いっぱいに回収できたタバコの吸い殻を見て、喫煙者のマナーの向上が必要だなと改めて感じました。
全員で道路の隅々まで目を光らせゴミを探します。開始早々「なぜ、こんなところに?」道路脇に大きな空きビンを発見!さらに、壊れたビニール傘を時間貸し駐車場の後ろの風の吹き溜まり部分で何本も発見!燃えないゴミは100グラムで10ポイント獲得になります。これは重量もあり高いポイントを獲得できるに違いなく、Bチームのメンバー一同、結果に期待が膨らみます。
若さあふれるCチームは、機動力とチームワークが最大の武器。街中にある他人が落としたゴミを拾うという一見ネガティブに見える競技の最中でも、全員常に楽しそうに臨んでいる姿が目立ちました。実際にゴミを拾ってみると、これだけのゴミが落ちているのに、普段の生活では全く気づけていないということにも驚いていました。
試合終了!分別後の計量で勝敗が決まる。
45分間の熱い戦いが終わり、各チーム大きなゴミ袋を引っ提げ、スタート地点の常磐公園へ。
集まったメンバーは、自分たちの拾った大モノを披露します。謎の朽ち果てた大きなのれんや、風で壊れたであろうビニール傘、朽ちた三角コーンの重りまで…。どうしてこんなモノが?と思うようなゴミまで落ちていることに驚きました。
最後に、水分補給で今飲み終わったペットボトルをゴミ袋に入れて、いざ計量開始です。
注目の結果発表!
自分たちのチームが一位に違いない!と変な自信を持ったまま結果発表を待ちます。
試合直後のチームカンキョーダイナリーの9人は、程よい疲労感とこれ以上ない達成感で本当に良い顔をしていました。
閉会式、全力で戦い抜き結果は6位と善戦。
全チームの計量と集計が終わり、いよいよ結果発表です。
計23チーム69名が手を休めることなく競技に取り組み、総量47.6kgのゴミを収集することができました。
スポGOMIワールドカップ2023静岡ステージ、第1位は…。
静岡県立大学のボランティアチーム「なまけもの男子」チーム!
ゴミの総重量は7.22kgで994.2ポイントを獲得し、準優勝チームに67.6ポイント差をつけて優勝しました。優勝チームのメンバーは、キャンパス周囲の清掃活動を毎週月曜日の朝8時から行いながら、ごみ拾い活動を通して様々な方とコミュニケーションをとり、地域が抱えている問題に対して寄り添う活動をしているそうです。大学生のうちから本当に視座が高く、感心してしまいます。
そして、我が大昭和紙工産業のチームカンキョーダイナリーの結果は下記の通り。
カンキョーダイナリーAチーム・・・第6位
カンキョーダイナリーBチーム・・・第8位
カンキョーダイナリーCチーム・・・第10位
23チーム中で6位と、まずまず善戦したのではないでしょうか!?このスポGOMIという競技が持つ活動趣旨の通り「スポーツ」と「社会奉仕活動」を通して、滝のような汗を流し、チームで力を合わせ、爽快感と少しの悔しさを味わうことができました。
最後に、街中から47.6kgというゴミを回収できたという達成感を胸に「CHANGE FOR THE BLUE!」の掛け声で締めくくりました。
試合後の反省会の一コマ。
「とにかく楽しかったよね!」弊社、大昭和紙工産業の齊藤社長のコメントです。残念ながら結果は辛くも6位と日本代表への切符は逃しましたが、チームが一丸となり、楽しく臨み、やりがいと達成感を味わうことができて、本当にチャレンジできてよかった!とここにいた全員が感じたことでしょう。 そして、万全の熱中症対策や安全に注意を払い運営をしてくださった皆さま、1日ありがとうございました。
今日めちゃくちゃ連投しましたが最後に集合写真をお届けっ😊
— 【公式】スポGOMI ワールドカップ 2023 (@SpogomiWorldCup) July 17, 2023
中の人にとってもアツい1日でした🌞#静岡 の皆さんありがとう〜💓
そして、万全の熱中症対策や安定の運営をしてくださった運営チームの皆さま、1日ありがとうございました!#スポGOMIWC @umipro_shizuoka pic.twitter.com/WaGxxrHoTB
企業参加も見られた #スポGOMIWC@kankyodainari カンキョーダイナリーさんから複数チームご参加いただきました!
— 【公式】スポGOMI ワールドカップ 2023 (@SpogomiWorldCup) July 17, 2023
これは道路沿いにビンを見つけたところを撮影📸
街を歩いていると「なんでこんなところに…?」という気付きがありました😌#静岡 pic.twitter.com/WEBG9NVkPw
スポGOMIワールドカップ予選に参加して
今回、スポGOMIワールドカップ静岡ステージに参加して、世界から見て日本は美しい国と言われますが、一見きれいに見える街中にも実はゴミが溢れていることを改めて知る良い機会になりました。 そして、私たち大昭和紙工産業でも、注視している海洋プラスチックゴミ問題。毎年世界中で800万トンものゴミが流出し増え続けていると言われますが、その8割が陸から出ているという問題。まずは、地球で暮らす一人ひとりが問題意識を持ち、モラルある生活をすることで減らしていくことができると強く思いました。まずは小さなことからコツコツと!
\環境問題に対してできることとは?現状の解説や体験談をご紹介/
カンキョーダイナリーでは、環境問題に対していま私たちができることを、「紙で環境対策」という視点で情報発信しています。カンキョーダイナリーとコラボしたい方、運営会社である紙加工メーカー大昭和紙工産業の取り組みについて興味のある方など、お気軽にお問い合わせください。
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