「サステナブルツーリズム」は、あまり聞きなれない言葉かもしれません。一方で、SDGsという言葉は、多くの方々はすでに知っているのではないでしょうか。サステナブルツーリズムはとてもSDGsと関連性が深く、今非常に注目度が高まっています。
2020年に起きた新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界は大きな打撃を受けました。それにより、観光業界は深刻な事態に陥ったのです。
ですが、コロナ禍が明け、日常生活が戻るにつれ、観光業界も客足が戻りました。日本にやって来る海外からの観光客は、コロナ前よりも増えているほどです。それは、日本からすればありがたいと言えるでしょう。一方観光客が増えたことで、ゴミの増加や騒音など、さまざまな問題が起きているのも事実です。
この記事では、サステナブルツーリズムが注目される理由や、日本の事例に学びながら観光事業で有効活用するヒントについて解説します。サステナブルツーリズムに対して詳しくなることで、日常生活でもより地球温暖化や環境問題について考える機会が増えるはずです。そうなれば、自然環境や観光名所の保護にもつながるのではないでしょうか。
サステナブルツーリズムとは
サステナブルツーリズムとは、日本語に訳すと「持続可能な観光」という意味であり、地域文化や自然環境、伝統などの保全を第一に考えた旅行や観光業の取り組みの総称です。
サステナブルツーリズムは主に、環境、文化、経済の3つを保護することを目的としています。これまでの観光業の手法では、環境汚染や生活環境破壊など注視されておらず、持続可能な観光の観点から見ると課題が多くありました。そこで、自然環境を保護しつつ、地域の文化や自然を活かした観光地づくりを行い観光業を活性化させ、住民の暮らしを向上させるのがサステナブルツーリズムとなります。
サステナブルツーリズムは世界中で注目されている
サステナブルツーリズムは、今世界中で非常に注目を集めています。これまでは、どちらかといえばSDGsが注目され、連日ニュースやテレビ番組でも取り上げられるほど大きな話題となりました。一方で、サステナブルツーリズムはまだまだ知っている人が少ないため、SDGsと比較すると話題に上がることも多くはありませんでした。
それが、ここ数年で世界各国でサステナブルツーリズムは注目されるようになり、関心度が高まっています。観光地や資源、文化、自然環境を守るという意味でも、サステナブルツーリズムは注目される存在なのです。
サステナブルと観光は密接な関係
サステナブルと観光は、密接に関わっています。先ほどもご紹介した通り、コロナ禍が明け日本を訪れる外国人観光客が増加し、インバウンド需要も一気に高まっています。このように、観光地に大勢の観光客が訪れることで、経済が回り地域が活性化されるのは素晴らしいことです。
しかし、観光客の急増が原因でゴミ問題や騒音、自然環境の汚染を招いているのも事実です。サステナブルな社会を実現するためにも、サステナブルツーリズムを実施することは非常に重要となります。サステナブルと観光は密接な関係にあることを、意識するようにすることが大切でしょう。
観光客の増加で起きている問題
コロナ禍が明け、観光業界に賑わいが戻ったことで、旅行を我慢していた観光客たちが一斉に日本にやって来ました。観光地のキャパシティーを超えたことから、オーバーツーリズムと呼ばれ、問題視されるようになったのです。観光客の増加、オーバーツーリズムにより、ゴミの増加や騒音、自然環境の破壊など、さまざまな問題が起きています。
サステナブルツーリズムが注目される理由
サステナブルツーリズムが今非常に注目度が高まり、関心を持つ人々が増えつつあります。それには、以下の理由が挙げられます。
SDGsと関連性が深い
サステナブルツーリズムが注目される理由は、実はSDGsと非常に関係性が深いことが挙げられます。SDGsと言えば、今やほとんどの方が知っていると言ってもおかしくないほど、認知度が高まりました。SDGsとは、日本語で「持続可能な開発目標」という意味で、「人権、社会経済、環境問題」など複数の分野にまたがる17の目標が掲げられています。2030年までの達成を目指し、2015年に開催された国連サミットで採択されました。
SDGsでは、世界中がサステナブルな社会を実現できるように、産業や経済成長のみならず、防災や地球環境についての目標が追加されたのです。目標達成に向け、経済成長、貧困、ジェンダー問題、地球環境の保護、経済成長など、さまざまなジャンルが追加されたのがSDGsです。ここ数年の急激な猛暑や自然災害のリスクを低減するためにも、とても大切な取り組みがSDGsとなります。世界各国が1つとなりしっかりと協力してこそ、SDGs、サステナブルツーリズムを実施することができるのです。
国際認証が存在する
国際認証が存在することも、サステナブルツーリズムが注目される理由の1つです。国連ではサステナブルツーリズムの促進に向け、「サステナブルツーリズム国際認証」を設けました。これは、観光地の持続可能性を測る指標となっています。持続可能な観光地としての認証を受けるためには、国連が定める国際基準を満たさなければなりません。
この審査の基準では、「観光地向けの基準(GDTC-Destination)」「観光産業の宿泊施設及びツアーオペレーター向けの基準(GDTC-Industry)」の2つが対象となっています。
サステナブルツーリズム国際認証を受けた地域として、ニュージーランドのカイコウラ、スペインのバルセロナ、カタルーニャ地方、アイスランドの西部フィヨルドやスナイフェルス半島などがあります。
自然環境の保全に必須
サステナブルツーリズムは、自然環境の保全において欠かすことができません。ご存じの方も多いと思いますが、日本のみならず、世界各国で過剰な観光客の来訪(オーバーツーリズム)や行き過ぎた開発などが原因となり、住民の生活環境や自然環境に悪影響が出ています。
これを防ぐためにも、サステナブルツーリズムの考え方を重視し、自然環境の保全に力を入れる必要があります。自然環境をしっかりと保全しなければ、今後ますます温暖化が加速していくことが懸念されます。自然環境を保全することは、私たちの生活を守ることにもつながるのです。
地域活性化に必要不可欠
サステナブルツーリズムは、地域活性化にもつながります。お祭り行事や食文化、工芸技術といった地域で長年受け継がれてきた伝統文化は、過疎化や関心の希薄化などが理由で廃れると、再生が非常に困難です。
これを再生し活性化するために、サステナブルツーリズムは必要不可欠です。例えば、伝統文化を観光に有効活用することで、新たに観光資源としての価値が生まれて、次世代への継承が期待できるでしょう。
マンツーリズムの影響
サステナブルツーリズムが注目される理由の1つに、マンツーリズムの影響があります。マンツーリズムとは「観光の大衆化」という意味で、数多くの観光者が発生する現象のことです。一昔前は観光旅行は富裕層をメインターゲットとし、第二次世界大戦後の経済発展によって、幅広い世代に広がったのです。日本でも1970年代の大阪万博をきっかけに、大衆化が進みました。
しかし、マンツーリズムの影響で、キャパシティを超える観光客の訪問がゴミ問題や騒音問題、自然環境の汚染を引き起こしてしまいました。これをきっかけに、サステナブルツーリズムという言葉にも注目が集まるようになりました。
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サステナブルツーリズムの主な5つの基準
サステナブルツーリズムの主な5つの基準は、以下となります。
観光地の管理組織の設置
サステナブルツーリズムの主な基準1つ目は、「観光地の管理組織の設置」です。サステナブルツーリズム国際認証には「GSTCクライテリア」と言われる40個もの基準が定められています。
これらのすべてに該当する必要はないのですが、この基準に沿って取り組まなくてはなりません。その1つとして、観光地の管理組織の設置があります。観光地の管理組織を設置しなければ、観光地の安全を維持することはできないのです。
気候変動への適応
サステナブルツーリズムの主な基準2つ目は、「気候変動への対応」です。観光業界は気候変動による影響を受ける存在である一方で、温室効果ガスの排出源となっています。2050年までのカーボンニュートラル実現に向け、観光業界はその対応に追われています。
もう一度旅のあり方を考えて、環境に負担の少ない方法を模索しなければなりません。気候変動への適応はとても重要であり、いかに自然環境に優しくなれるかが今後の課題となっています。
安全と治安
サステナブルツーリズムの主な基準3つ目は、「安全と治安」です。観光客が安全に旅行したり、観光地の地元住民の安全な暮らしを維持したりするためには、安全と治安が鍵となります。
当然ながら、これらが保証されなければ意味がありませんし、サステナブルツーリズムの成功とは言えません。安全な旅行かつ地元住民の安心を考え、しっかりと設備を整えて対策していく必要があります。
観光資源の保護
サステナブルツーリズムの主な基準4つ目は、「観光資源の保護」です。観光地の大切な資源を保護することは、サステナブルな社会を維持するために必須となります。地域の過疎化が起きれば、観光資源を保護するのが難しくなります。
一方で、オーバーツーリズムが起きることでも観光資源の維持が危ぶまれるでしょう。そのことから、観光資源を保護することは、サステナブルツーリズムの基準の1つとなっているのです。
野生生物の保護
サステナブルツーリズムの主な基準5つ目は、「野生生物の保護」です。自然環境が乱れると、当然ながら野生生物の命に関わります。山で暮らしていた野生生物が住処を奪われ、人間の住む場所まで下りてくるということも増えているのです。
町中でクマの被害を受けた事例も出てきているように、環境破壊により、生態系が大きく乱れています。野生生物を保護し、人間と動物が共存できる社会を目指すのがベストではないでしょうか。
サステナブルツーリズムで重視される4つの点
サステナブルツーリズムで重視される4つの点は、主に以下となります。
1.環境や文化の維持
サステナブルツーリズムで重視される1つ目の点は、「環境や文化の維持」です。誰もが観光を安心安全に楽しむためにも、それらは必要不可欠です。観光客が増えると、どうしてもマナーを守らない人が少なからずいるため、文化財に落書きをしたり、環境破壊をしたりするケースもあります。
観光地の景観や文化を守る意味でも、サステナブルツーリズムにおいて、環境や文化の維持は優先されるのです。すべての人々がマナーを守るのはとても難しいですが、マナー良く観光することは、観光や文化の維持につながります。ですから、マナーを守って正しく観光することは非常に大切と言えます。
2.地元住民への配慮
サステナブルツーリズムで重視される2つ目の点は、「地元住民への配慮」です。観光客が増えると、地元住人の平穏無事な暮らしを脅かすことが考えられます。観光客が訪れるとゴミが増えたり、自然環境を汚染したりします。
サステナブルツーリズムでは、自然環境を守ることに加えて、地元住人への配慮も重要なのです。できる限り地元住民に対して迷惑をかけないようにするために、十分な配慮が必須となります。
3.伝統文化を守る
サステナブルツーリズムで重視される3つ目の点は、「伝統文化を守る」です。地元に根付く伝統文化を維持できれば、地域の活性化につなげられます。近年は特に都会へ上京する人々が多く、地域の過疎化が進んでしまい、伝統文化が失われつつあります。
サステナブルツーリズムで伝統文化を生かし観光事業に加えれば、伝統文化を次世代へ受け継げる可能性が高まるでしょう。伝統文化を守るためには、サステナブルツーリズムの実施が必須となります。
4.排ガス規制に取り組む
サステナブルツーリズムで重視される4つ目の点は、「排ガス規制に取り組む」です。世界は今、排ガス規制を強化しています。観光業界においても、観光客が移動する際にバスではなく鉄道を利用したり、電気自動車を利用したりすることで排ガスの削減につなげられます。また、旅館やホテルを利用することで、排ガス規制に貢献できます。
ただし、排ガス規制に取り組むことに消極的な国も少なからずあるため、まだまだ課題は多いと言えます。サステナブルツーリズムを正しく実行するためにも、排ガス規制に取り組むことが大切です。
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サステナブルツーリズムの主な観光事例は?
サステナブルツーリズムにおいて、すでに日本では観光事業として見習うべきモデルがあります。サステナブルツーリズムを実施した具体的な観光事例を5つご紹介します。
伝統や文化を活用した環境事業(徳島県)
徳島県の西部「にし阿波エリア」4市町村では、各地域が連携してDMO(観光地域づくり法人)を立ち上げました。伝統ある傾斜農法や、農業文化を地域資源として有効活用するサステナブルツーリズムを提案しています。
サステナブルツーリズムの実施に向け課題となったことは、オンライン予約環境の整備やインターネットでの情報発信、キャッシュレスなど、さまざまな決済手段への対応でした。そのため、体験コンテンツの申し込みや決済に対応可能な専用のオンラインシステムを活用し、オンライン販売の体制を確立。これにより、提供者側の負担も少なくなりました。他の事業者間の連携やインバウンド旅行の誘致にも活用され、地域活性化に貢献しています。
アドベンチャートラベル(北海道)
北海道のアドベンチャートラベルは、国が進めている富裕層の外国人観光客をメインターゲットとしたインバウンド観光促進施策です。いろいろなアクティビティを通じて地域文化を知る取り組みであり、サステナブルツーリズムの1つとなっています。
2023年にアドベンチャー・トラベル・ワールド・サミットの開催が予定され、アドベンチャートラベルの旅行商品の開発が盛んとなりました。広大な敷地を誇る北海道だからこそ、この取り組みができるとも言えます。
ラフティング(群馬県)
群馬県みなかみ町は山々に囲まれた自然豊かな地域であり、ラフティングと呼ばれる川を下るアクティビティを提供しています。ラフティングは日本語に訳すと「いかだ」と「川くだり」という意味で、その意味のとおり、「ラフト」と呼ばれる大型ゴムボートに乗って川を下る、アウトドアスポーツです。スリルがあり、自然の偉大さも同時に体感できます。
また、群馬県みなかみ町は温泉街としても知られ、水上温泉や猿ケ京温泉などが有名です。観光客が減ったことがきっかけで、ラフティングを取り入れており、主に都会から訪れる若者をターゲットにしています。
食や花と観光(新潟県)
新潟県新潟市では、地域の魅力を伝えられるように、地元で採れる食や花と観光プロジェクトが行われています。地元住民しか知らないイベントやお祭りを開催して、新潟県の旬の魚や野菜、花などを知ってもらうための取り組みをしているのです。
さらに、このイベントを通じて実際に野菜や花の作り手が地元の魅力を伝えるツアーを実施しています。そのこともあって、見習うべき点の多い観光事業と言えるのではないでしょうか。
銀座ミツバチプロジェクト(東京都)
環境と蜂は、実は深い関係があります。植物の受粉は蜂がポリネーター(花粉媒介者)となり花の蜜を吸いながら、花から花へと花粉を運ぶことで行われています。そのため、蜂は地球環境を維持するために、大切な生き物なのです。
東京都中央区の銀座では、銀座ミツバチプロジェクトという養蜂を行っています。
蜂が地域の環境資源を運ぶことにより地域の緑を維持し、銀座周辺の環境や生態系を感じることを目的にした取り組みとなっています。銀座ミツバチプロジェクトで作られた蜂蜜は地域のお菓子屋さんの材料となっており、蜜蝋を使ったキャンドルは銀座の教会で使用され、地域活性化に貢献しています。
サステナブルツーリズムとその他のツーリズムの違いは?
サステナブルツーリズムとその他のツーリズムの違いは、以下となります。
エコツーリズムとの違い
エコツーリズムは、サステナブルツーリズムと類似する用語としてよく挙げられます。エコツーリズムは自然や伝統文化など、地域独自の魅力を発信して観光客が価値や重要性を学ぶのが特徴です。観光客が観光資源の価値や大切さ、魅力を理解することが保全につながると考えるもので、観光客を巻き込んで、地域資源を保全するのがエコツーリズムとなります。
マスツーリズムとの違い
マスツーリズムは従来富裕層に限定したものでしたが、第二次世界大戦後の経済発展により、大衆にも普及した現象です。幅広い世代の方々が旅行を楽しめるようになった一方で、過度な商業化が原因となり、観光地の自然環境や地域文化が破壊されました。サステナブルツーリズムは、マスツーリズムがもたらした問題を解消しつつ、地域活性化を図るものとなります。
グリーンツーリズムとの違い
グリーンツーリズムも、サステナブルツーリズムと混同されることが多くあります。グリーンツーリズムは、農家民泊や農作業体験など、農村や漁村に滞在しながら地域の食事や文化に触れられる観光スタイルのことです。農業や漁村の地域活性化や新たな産業が生み出される効果が期待できるのがグリーンツーリズムとなります。
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サステナブルツーリズムの実施に向け私たちが取り組むべきこと
サステナブルツーリズムの実施に向けて、私たちが取り組まなければならないことがあります。それは、主に以下が挙げられます。
ゴミを持ち帰る
サステナブルツーリズムの実施に向け私たちが取り組むべきことは、「ゴミを持ち帰る」ことが挙げられます。インバウンド観光客が増えたことにより、世界各国から大勢の方々がさまざまな日本の観光地を訪れます。それ自体はありがたいですし、日本を活気づける良いことです。
しかしながら、一方でゴミ問題が起きているのも事実としてあります。一部のマナーの悪い観光客により、ゴミを持ち帰らず不法投棄したり、あらゆる場所で飲食し、ゴミを散らかしたりしています。それによって、観光地が汚されてしまっているのです。これを防ぐためにも、ゴミを持ち帰る、あるいは正しく分別するというルールを守るということが大切なのです。
地元の人に迷惑をかけない
「地元の人に迷惑をかけない」ことも挙げられます。観光客のマナーが問題視されることも多く、騒音や先述のゴミ問題もそうです。大人数で夜間騒ぐとかなりの騒音により、地元の近隣住民に多大な迷惑をかけます。ですから、地元の方が騒音でなかなか眠れないというケースもあるのです。
トラブルにより地元住民に悪い影響があれば、サステナブルツーリズムが実施できているとは言えません。そのため、マナーを守り、地域伝統やイベントなどで盛り上げられるようにすることが大切です。地元住人と観光客の両方が、快適な環境を保てるようにする必要があります。
自然環境に足を踏み入れる際は人数を制限する
「自然環境に足を踏み入れる際は人数を制限する」のも、サステナブルツーリズムの実施に向け私たちが取り組むべきことです。観光客が不必要に自然へ足を踏み入れると、自然界の生態を壊してしまう恐れがあるのです。ですので、自然への負荷をできるだけ減らせるようにするのがベストです。
自然への負荷を減らすために、自然環境へ入る人数を制限し、立ち入り禁止の看板を掲げ、接触禁止の禁止事項などを明確に示すのが望ましいでしょう。観光客が正しくルールを守ることで、自然環境をしっかりと守ることができるはずです。自然への負担を減らしてこそ、サステナブルツーリズムが正しく行われていると言えるのです。
電気自動車を購入する
「電気自動車を購入する」ことも、サステナブルツーリズムにつながる取り組みとして挙げられます。最近では、電気自動車、エコカーを選ぶ人も増えており、環境に配慮した車を購入するケースも珍しくありません。昔はディーゼル車が主流でしたが、燃料を燃焼する際に大気汚染物質を多く排出するため、環境への負担が大きかったのです。
そのため、環境への負担の少ない電気自動車は、サステナブルツーリズムのことを考えると理にかなっています。これから車を新たに購入するという場合、積極的に電気自動車、エコカーを選んでみるのも良いのではないでしょうか。そうすることで、環境への負担を減らせるはずです。
\自然を楽しむために必須事項を知ろう!/
まとめ
ここまで、サステナブルツーリズムが今注目される理由や、日本の事例に学ぶ観光事業で有効活用する方法などについて解説しました。サステナブルツーリズムを実施することは観光地や文化を守るために必要不可欠です。そのため、一人ひとりができることをしっかりと実践し、観光地や地元の人たちに負担をかけない努力をすることが大切です。
「ゴミをちゃんと持ち帰る」「騒音を立てない」「自然環境に足を踏み入れる際には人数制限をする」「電気自動車を積極活用する」など、私たちができることは多くあります。観光地の保護と地域活性化のためにルールを守り、誰もが安心安全に観光地を楽しめるようにするのがベストでしょう。すでにサステナブルツーリズムで実施している事業を参考にし、実際に行うのも良いのではないでしょうか。
参考・引用文献
・サステナブルツーリズムの事例とは?意味やポイント・SDGsとの関連性も解説 | WEBマガジン「#Think Trunk」 | 自治体・行政機関向け | JTB 法人サービス