早いものでもう年末。皆さまは大掃除、進んでいますか? いつから始めようかまだ決めていないという方はこれからちょっと工夫して、地球に優しいエコ掃除にチャレンジしてみませんか?
今回はカンキョーダイナリーアンバサダーで、整理収納アドバイザーでもあるばさきまりこさんに、地球に優しい大掃除のコツを教えてもらいました! (聞き手:ロッキン★ママ)
目次
合成洗剤が環境を汚すって知っていますか?
合成洗剤とは、石油や天然油脂を化学合成した洗剤のこと。洗浄するための主成分として「界面活性剤」を使っている洗剤を指します。
1960〜1970年代にかけて日本国内に合成洗剤が普及したことにより、川や海などが泡立ったり、富栄養化によって赤潮が発生したりするといった問題が起こりました。また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー反応を起こす原因にもなり、人体への影響があるとされてきました。
近年では各メーカーの開発が進み、分解しやすい合成界面活性剤に改良されてきています。さらに下水処理能力も向上し、90%以上の有機物と界面活性剤を除去できるようになっているとされています。
しかし、現在の下水処理能力でも、界面活性剤を100%除去できるわけではありません。除去できなかった界面活性剤は、川や海を汚染することに繋がります。
気づかずマイクロプラスチックを発生させているかも?
マイクロプラスチックとは日光や波風の力で劣化し、直径5mm以下程になったプラスチックのこと。ペットボトルやストローなどのプラスチックごみが海洋汚染の原因になっていることは有名ですが、実は私たちの生活の中でもマイクロプラスチックは発生しています。
普段皆さんが使っているお掃除の道具、何でできているか調べたことはあるでしょうか?
実は食器洗いやお掃除に使うスポンジは「ナイロン」「ポリエステル」「ポリウレタン」「アクリル」製のものが多く、これらはすべてが石油を原料としている合成繊維です。よく水を吸って便利なマイクロファイバー製のふきんもナイロンとポリウレタンからなる合成繊維です。また、水をつけるだけで簡単に汚れを落とせるメラミンスポンジも「メラミン樹脂」というプラスチックからできています。
これらはお掃除に使って抜けた繊維が生活排水から流れ出し、マイクロプラスチックによる海洋汚染の原因になっています。お掃除道具としては便利ですが、私たちも知らないうちにマイクロプラスチックを発生させてしまっているのです。
\マイクロプラスチックはなぜ問題なの?/
環境にやさしい大掃除ってどうすれば良いの?
年末の大掃除シーズン。1年の汚れを落として新年を迎えたいけど、地球のことを考えて、合成洗剤を出来るだけ使わず、マイクロプラスチックもできるだけ発生させたくない。何だか難しそうだし、手間がかかりそう…。そう思った方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、少しの工夫で手軽に取り入れられる「エコ掃除」の進め方を、カンキョーダイナリーアンバサダーであり、整理収納アドバイザーのばさきまりこさんに教えていただきました。 地球に優しい大掃除の進め方と、キッチンやお風呂など場所別のお掃除のコツを次のページからご紹介します!
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