カンキョーダイナリーを運営する、私たち大昭和紙工産業は、身近なエコや自然環境について楽しく学べるイベント「ふじエコフェスタ2023」に参加しました。会場は、静岡県富士市のふじさんエコトピア。富士市新環境クリーンセンターを併設し、ごみ処理やエコを学ぶことができる施設です。
私たちは、日頃発信しているカンキョーダイナリーの展示や、1枚の紙からオリジナルの紙袋を作るワークショップを開催。今回は、当日のふじエコフェスタの模様や、私たちの展示、飛び入りで参加した新環境クリーンセンターの見学ツアーの様子をお届けします。
イベント概要
ふじエコフェスタとは?
ふじエコフェスタとは、自然環境保護やごみ減量・3Rに焦点を当てた楽しい学びの場。エコを学べるワークショップだけでなく、小さなお子さんも楽しめるような企画イベントも。そして、総来場者数はなんと880人!見て、触れて、体験しながらエコを楽しむ人たちで賑わいを見せていました。ここではほんの一部ですが、当日の模様をご紹介します!
紙のプールの中からボールを探し出し、プレゼントがもらえ、ゲーム感覚で紙という素材に触れ合える体験型のワークショップ。順番待ちが出るほどお子さんたちにとても人気でした。
会場の外ではアウトドアならではの企画も。こちらはフィンランド発祥のスポーツ「モルック」。地面に並べられた木のピンをめがけて、木の棒を投げ、獲得した点数を競います。青空の下、こうして木の温もりを感じながら、頭と体を動かすことで良いリフレッシュになりそうです。
会場の中に戻って、こちらはごみ分別ゲーム。紙くずやプラスチック製の容器包装、空き缶など様々な種類のごみを釣り上げて、後ろにある分別ボックスに正しくごみを分別。ゲーム感覚でごみの分別を学べる企画イベントです。
会場の奥へ進むと、壁一面に食品ロスに関するクイズが掲示された部屋へ。入り口から順番にクイズを解いていき、帰る頃には食品ロスに関する知識が身につく企画展示です。非常食としてご家庭に眠っているカンパンを使ったエコレシピも配布しており、家に帰った後でも食品ロスについて考えることができます。
会場となったふじさんエコトピア
2020年、静岡県富士市に完成したふじさんエコトピアは、新富士駅から車で30分ほど。駿河湾と茶畑のコントラストがとても美しく、晴れた日には、富士山が綺麗に見える場所に位置しています。
ふじエコフェスタの会場となったふじさんエコトピアでは、展示やゲーム、読書などを通じて環境について学べる他、併設されているごみの焼却施設「富士市新環境クリーンセンター」の焼却熱を有効活用した温浴施設や食事も楽しむことができ、富士市民の憩いの場としても愛されています。
紙加工メーカー・大昭和紙工業の展示
私たち大昭和紙工産業は、カンキョーダイナリーの展示と、オリジナルの紙袋を作るワークショップを開催。会場入り口から入ってすぐの場所ということもあり、開場と同時にたくさんの方にお越しいただくことができました。
オリジナル紙袋づくりのワークショップ
カフェやアパレルなど、お店で買った商品を包んだり、大切な人へのギフトのシーンで活躍する紙袋。手折り体験を通じて、紙袋に親しみを持ってもらいたいという思いから始めたワークショップです。1枚の紙から自分だけのオリジナルの紙袋を作ることができます。
完成した紙袋にリボンやシール、好きな素材を貼り付けてアレンジすれば、世界に一つだけ、自分だけのオリジナル紙袋の完成です。ふじさんエコフェスタ当日はハロウィンが近かったということもあり、ハロウィン仕様のシールが人気でした。
カンキョーダイナリーの展示
カンキョーダイナリーは、大昭和紙工産業の「紙で環境対策室」が運営する、環境問題を考えるためのオウンドメディアです。エコな知識と、私たちの活動内容を広めるために、ふじエコフェスタ2023に出展させていただきました。こうしたリアルなイベントは今回で2回目となりましたが、来場者の皆様に足をとめていただき、広く知っていただく良い機会となりました。
工場見学ツアーに参加
ふじエコフェスタでは、会場となったふじさんエコトピアに併設されたごみ焼却施設「新環境クリーンセンター」の工場見学ツアーを開催。1日に最大250トンものごみを焼却しながらも、環境に配慮されたごみ焼却の仕組みを、ガイドさんの解説付きで見学できるツアーです。
入り口を入ると空間全体に緑色のトリックアート。実は、とあるエコマークなのですが、なんのマークだか分かりますか?記事の最後にその答えが。最後までぜひお読みください!
ガイドさんの案内で建物の中を進んでいくと、様々な場所でクリーンセンターのエコな取り組みを解説したパネルが展示されています。こちらは新環境クリーンセンターで発電している再生可能エネルギーを解説したパネル。
バイオマス発電、太陽光発電、風力発電の3つの再生可能エネルギーを発電し、一部をごみ焼却にかかるエネルギーとして賄っているそうです。
こちらは富士市内のごみ集積所から、ごみ収集車が集めてきたごみを、ピットと呼ばれる場所へ投入する場所。見学した日が日曜日ということもあって、この日は閑散としていましたが、平日はひっきりなしにごみ収集車が押し寄せるのだとか。
ピットに溜められた燃えるごみ。深さはおよそ23m。25mプールとほぼ同じ大きさの空間には、富士市内で集められた燃えるごみの約10日分の量を溜めておくことができるそうです。このピットの中はとてもくさい臭いがするそうですが、送風機を使って焼却炉に送られ燃やされることで、分解され消えてしまうそうです。また、ごみを燃やすときに発生する排ガスには有害な物質が含まれるため、バグフィルタと呼ばれる設備で、完全にきれいな状態にして外に出します。
ごみを燃やすときに発生する熱は、隣接する施設内の温浴施設、ふじかぐやの湯に利用されるそうです。お風呂を楽しんでいただくことで、ごみから回収した余熱利用を体験することができます。
いかがだったでしょうか。全てを解説することはできませんでしたが、気になった方は、ぜひ工場見学ツアーを申し込んでみてください。
また、入り口にあった緑の模様は、実はリサイクルマークでした! みなさん帰る頃にはすっかりエコ上級者。ぜひ普段の生活の中でも身近にできるエコから実践してみてくださいね。